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士業の広報とは

士業の広報って何をするのか、という質問を良く受けます。士業に限らず、広報は自社と関わりのあるステークホルダーとの関係構築を行うのが役割です。ステークホルダーとは、顧客、従業員、従業員の家族、行政機関、地域社会、取引先、金融機関、求職者など、自社と関わる全ての人や法人、団体をいいます。各ステークホルダーに伝わるように情報発信を行ったり、コミュニケーションをとったりすることが広報の仕事です。

例えば、広告宣伝は商品やサービスを知ってもらい、購入してもらうために行いますが、広報では、なぜその商品やサービスができたのかといったより深い部分を発信します。場合によっては、その商品やサービスが社会に与える影響についても考えなければなりません。

では、具体的にどんなことを行うのか6つ紹介したいと思います。

1ブランディング

事務所の特色や強みを明確にし、他事務所との差別化を図ることで、事務所のブランドイメージを確立します。

2認知度向上

ターゲットとなる顧客層に事務所の存在を知ってもらい、認知度を高めることで、新規顧客の獲得につなげます。

3信頼関係の構築

事務所の専門性や実績、スタッフの人となりなどを発信し、顧客との信頼関係を構築します。

4顧客教育

専門分野に関する情報を発信し、顧客の理解を深めることで、潜在的なニーズを顕在化させます。

5顧客との関係維持

既存顧客とのコミュニケーションを維持し、リピート率の向上やクチコミによる新規顧客の獲得を目指します。

5危機管理

事務所に関する否定的な情報を早期に把握し、適切に対応することで、レピュテーションリスクを管理します。

6人材採用

事務所の魅力を発信し、優秀な人材の確保につなげます。

これらを行うために、ホームページやSNS、セミナーなどのコンテンツを考え、発信方法を検討していくのです。どこから実施するかは企業の課題によります。開業して間もなければブランディングや認知度向上が優先されますし、既存客離れが課題であれば信頼関係構築が急がれます。6つの施策は相互に関係しあっているため、どれか1つを行えば解決するということではありません。反対に、1つ取り組んだことが、他の施策に好影響をもたらすということもあります。

士業の広報は「士業事務所の課題に合わせて情報発信やコミュニケーション方法を設計する仕事」と考えていただければ幸いです。

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この記事を書いた人

士業の集客や広報活動の支援を行う。
税理士法人での8年間の勤務で、強みや個性をもちながら、それをアピールできずにいる士業の方々が多いと実感。そんな士業の皆さまのお役に立ちたいと思っています。

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