私が以前勤務していた税理士法人は多拠点展開をする事務所で、売上も毎年伸びていました。創業1代でここまで成長した事務所を牽引しているのは、当時70代の代表社員です。税務実務を行うことはなく、毎日さまざまな企業の経営者と面談したり、銀行を訪問したりと精力的に営業活動をしていました。
ここで今回お伝えしたいのは、ファッションも営業のツールということです。前職の代表社員はとにかく身だしなみに気を使っていました。これから会う人に合わせて服装を変えるほどです。例えば、銀行を訪問するときにはスーツ、若い起業家に会うときにはカジュアルなセーターやジャケットなど、相手からどういう見られ方をするのかを意識します。
私はここに成功の秘訣があると思っています。大事なのはこれから会う相手を調べて、どういう印象を残したいかを考えることです。ダークなカラーのスーツであれば、士業らしいしっかりしたイメージがありますし、セーターやジャケットといったカジュアルな服装であれば、柔軟でフットワークの軽いイメージになります。
服装が与えるイメージは結構大きく、例えばIT企業の社長や銀行員と言われて思い浮かぶ服装がありますよね。そうしたイメージを意識して相手の印象にどう残すかを考えるのも営業手法の1つです。毎回同じ服装で会って、この人はこういうファッションの人という印象を付けるのも効果的です。お笑い芸人さんやタレントの方は、服装で印象付ける手法をよく使っていますね。
芸能人のように目立つ格好は必要ありませんが、あなたのイメージとなるファッション、相手にイメージしてもらいたい自分を演出する服装を意識してみてはいかがでしょうか。