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採用に使える「オネストマーケティング」

とある記事を読んでいて出会ったのが「オネストマーケティング」です。隠しておきたいマイナスな情報をあえてオープンにすることで、顧客の信頼を得るという手法だそう。

例えば、賃貸物件の仲介サイトでは、日当たりの悪さや収納の少なさなどをあえて公開したり、旅行会社のサイトでは、観光地の混雑具合やトイレの少なさといったネガティブな情報を掲載したりしています。

情報を見る人はさまざまな角度から総合的に判断するので、悪い情報を載せたからと言って利用者が減るということはないのだそう。むしろ、欠点を先に知ることで過度な期待をすることがなく、実際とのギャップが生まれにくいというメリットがあるでしょう。

これは採用にも同じことが言えます。税理士法人時代、若手にどのように就職活動をしたのかヒアリングしたところ、中途も新卒も口コミをかなり参考にしたと言っていました。しかも、いい情報よりも悪い情報が参考になったといいます。事前にネガティブな情報に触れていることで、求職者側、採用側双方にミスマッチが起こりにくくなり、WinWinなのかもしれません。

士業のみなさんも、採用広報を行う際にはネガティブな情報を隠さず、その問題にどう向き合っているのかを発信することを心がけるといいでしょう。ネガティブな情報に蓋をして、キラキラな面ばかりをアピールすると、場合によっては社内からの反発も招きます。入社しても定着しないという問題を抱えている事務所は、スタッフと事務所の間にギャップがある可能性があるので、求人広告の文面などを見直してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

士業の集客や広報活動の支援を行う。
税理士法人での8年間の勤務で、強みや個性をもちながら、それをアピールできずにいる士業の方々が多いと実感。そんな士業の皆さまのお役に立ちたいと思っています。

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